
CASE STUDY
- 【イベント内容】
- 長野 白馬で行ったウェディングパーティー
- 【ゲスト人数】
- 約80名
- 【利用プラン】
- ORDERプラン
- 【お客様からのご要望】
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- 2人の思い出のあるメニューをコース形式で提供したい
- 一皿一皿にこだわりやコンセプトを詰め込んだ料理にしたい
- 食材はゆかりのある産地やブランドにこだわりたい
- 【メニュー内容】
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- チリクラブのパルフェ
- ビストロぷちぱんさんのホタテのマリネ香味野菜ソース
- ビストロぷちぱんさんのハーブバターバケット
- 鰻、里芋、草加せんべいのプレッセ
- 手打ちラビオリ
- 白馬ポークとあずみの野菜のあしらい
長野の大自然に囲まれた広々とした芝生広場で開催されたウェディングパーティー。目の前には世界的な建築家・隈研吾デザインの建物が佇み、その奥には北アルプスの雄大な山岳風景が広がります。
今回は、都会の喧騒を離れたこの特別な空間で、to-un-beがフードを担当させていただいたウェディングパーティーの事例をご紹介します。
一皿一皿にご夫婦の大切な思い出を込めた、こだわり抜いたメニュー。
制作の詳細や当日のエピソードをお伝えします。
【シェフからの一言】
奥様にゆかりある地、長野県白馬で行われたウェディングパーティー。「一つひとつのメニューに想いを込めたい」というご要望に応えるため、素材・魅せ方・器まで総合的に考えながらコースを構成しました。
まるでお二人の物語を読み進めるようなメニューは、"らしさ"が存分に表現された、唯一無二のコースとなりました。
"思い出を料理で表現したい" ゼロからつくるオーダーメイドのウェディングコース料理
舞台は長野県・白馬。奥様のお仕事でゆかりのある地に、親族やご友人約80名を招いたウェディングパーティー。芝生が広がる屋外空間に、設備ゼロの状態から披露宴の場を作り上げました。
お問い合わせの段階ではまだ抽象的でしたが、お二人が強くこだわったのは、"完全オーダーメイドのコース料理"を提供すること。
「二人の思い出の料理を再現したい」「ゲストにもそのストーリーを伝えたい」。
一皿一皿でお二人の思い出を表現し、ゲストの皆さまと共有したい——そんな熱い想いが、最初のご相談から伝わってきました。
まずは店舗にお越しいただき、実際にコース料理を体験していただくところからスタート。他社とも比較検討されていたようですが、最終的に私たちの料理を選んでいただき、プロジェクトが本格的に動き出しました。
コンセプトは"ご縁"。大切な人たちと自由で楽しい食事を
打ち合わせが始まってまず驚いたのは、お二人の準備の細やかさでした。通常は「こんな雰囲気で」といったざっくりとしたご要望が多いのですが、今回は一皿ごとに丁寧にまとめられた資料をいただき、料理のテーマ、思い出のエピソード、使いたい食材、イメージ写真まで、すべてが整理されていました。
料理全体のテーマは"ご縁"。
一品一品にお二人のストーリーが込められており、形式にこだわらず大切な人たちと想いを共有したいという気持ちが伝わる構成でした。
理想のイメージがほぼ固まっていたため、私たちの役割は「どうすればこの想いを料理として成立させられるか」を考え抜くこと。打ち合わせは約10回、短期間で密度の高いコミュニケーションを重ねながら、少しずつ形にしていきました。
白馬の大自然でゼロからつくるキッチン
会場は白馬の施設の屋外スペース。広大な芝生の奥に美しい山岳風景が広がる絶好のロケーションですが、水場も厨房設備もほぼない状態でした。つまり、キッチンが存在しない場所でコース料理を提供するという挑戦です。
キッチンカーの手配、ガス機材の持ち込み、電源の確保など、まずは環境づくりからスタート。通常のケータリングとは異なり、料理を作る前の準備が非常に大きな比重を占めます。
スタッフ11名体制で現地入りし、前日から仕込み・設営・導線確認を実施。チーム全員が一つのプロジェクトとして動きました。
"思い出"を7皿のコースに落とし込む
今回のコースは全7品。それぞれに明確なストーリーがあります。思い出の旅行先で楽しんだ料理、友人との絆を感じさせる料理など、大切な記憶をコース仕立てで表現しました。
例えば一皿目は、お二人がシンガポールで過ごした思い出から着想した「チリクラブ」。ただ再現するのではなく、"見た目は全く別の料理なのに、食べるとチリクラブを感じる"というアプローチで構成しました。
完全にゼロから開発した一皿で、何度も試作を重ねながら味・香り・食感のバランスを磨き上げました。
また別の一皿では、ご両親の出身地である埼玉・草加と愛知の要素を融合。草加せんべい・うなぎ・赤味噌を組み合わせ、「家族のルーツを表現する」というテーマを料理で形にしました。メインのお肉には長野の白馬ポークを使用するなど、お二人にゆかりのある食材をコース全体に散りばめています。
単なる"美味しさ"ではなく、"思い出とストーリーを持った料理"を作ること——それが今回のコースの軸でした。
想定外の連続と、現場対応力が求められた当日
当日は着席のコース形式で料理を提供しつつ、ウェルカムフードとデザートはビュッフェ形式で対応。しかし屋外ならではの課題も多く、ゲスト到着の遅延(バスの遅れ)、配膳導線の長さ、温度管理の難しさなど、現場での判断が次々と求められました。
キッチンカー内という普段とは異なる調理環境の中、広大な会場を行き来しながら提供タイミングを調整し続けました。プランナーが全体の進行を担いながら、料理の流れは私たちが主導。密に連携を取りながら、式全体のリズムを崩さないよう細かく調整していきました。
一皿ごとにストーリーが共有されていく、料理以上のおもてなし
今回、特に印象に残っているのは、新郎新婦ご自身がコースの一品を担ったことです。
「自分たちで打ったパスタをゲストに提供したい」、その想いから、なんと約80人前のパスタを手打ちで準備。前日から仕込みを行い、ほぼ徹夜で完成させたと聞きました。
体力的なリスクを考え、最初はお止めしようとしたほどです。それでもやり切ったお二人の姿は、料理の味以上にゲストの記憶に刻まれたと思います。
料理とは"味"だけではなく、"行動や背景も含めた体験"である——改めてそのことを実感した瞬間でした。
当日のゲストの反応は、とても印象的でした。料理を見て「これは何だろう?」「どういう意味があるの?」と自然に会話が生まれ、一皿ごとにストーリーが共有されていく。メニュー表を通じてその背景が伝わり、ゲストの皆様の記憶にも残るものになったのではないでしょうか。
ただ食べるだけでなく、"体験する料理"として楽しんでいただく。こうした反応は、こだわり抜いたオーダーメイドだからこそ生まれる価値だと思います。
“お二人らしさ”を諦めない。一組ひとつのメニューに込める、私たちの願い
私たちはこれまで、「難しい条件でもまず受け入れ、考える」というスタンスで多くの現場に立ってきました。今回も、設備が整っていない屋外でのフルコース、細かなご要望、短期間での設計と、クリアすべき条件が重なりました。
それでも、どんなご要望にも柔軟に向き合うことで、新しい価値として形にすることができます。まずはお二人のイメージを丁寧に受け取ることを大切に、一つひとつのご依頼に向き合っています。
今回を通して改めて感じたのは、「ウェディングはもっと自由でいい」ということです。場所や形式にとらわれなくていい。大切なのは、"誰と、どんな時間を共有したいか"。その想いさえあれば、料理も空間も必ず形にできます。
これから結婚式を考えている方は、ぜひあなたの思い出やストーリーをお聞かせください。料理・ケータリングのプロとして、"お二人の想い"と"お二人の世界観"を一皿一皿に込め、世界に一つだけのウェディングを実現します。
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